旧正月も終え、心の余裕が少し出来たので、
久々に野口義則さんの講座の復習をしようと動画を視聴しました。
動画の中で「世代間境界」についての説明がありました。
世代間境界とは、家族心理学、家族療法で使われる言葉で、
祖父母世代、親世代、子供世代というように、世代を分けている境界の事です。
世代間境界があやふやになっていたり、線がグチャグチャだったり、
世代間でない所で引かれていたりすると、子供は症状を出しやすくなります。
夫婦の結びつきが弱い家族である場合、孤独な母さんは子供達と強く結びつく
ということがしばしば起こります。
子供達にとって、親ボジションがグラついているので、不安でなりません。
精神的に子供ポジションでいられなくなり、一人で頑張っている
母親の負担にならないようにしようと少し大人になって世代間境界を越えて
大人のポジションに入ってしまい、聞き分けの良い良い子になってしまいがちです。
以前動画を視聴した時も、我が家は世代間境界が弱い家庭だなと思いました。
その時はだだの知識で終わっていましたが、今まさに「世代間境界」が
崩れている事を娘が症状として出してくれていたんだと理解出来ました。
以前は、お母さんが大変そうだからと、お金が欲しくても言えずに我慢していた娘。
最近はお金が必要と言われてばかりで、少々ためらってしまう事もありますが、
今まで出来なかった事を取り戻そうとしているのかなと思って大目に見ています。
私も娘の気持ちを全く気が付いてあげることが出来ずに、
ずいんぶんと辛い思いをさせてしまいました。
夫は長期の入院生活で、私が全てをこなしている家庭の環境で、
子供達は心の安定を得ることが出来ずに、どれほど辛く大変だった事でしょうか。
自分の大変さばかりに気を取られて、子供のメンタルのケアまで手が回っていなかったのが事実です。
夫が不在の家庭環境の中で、「夫婦連合」の結びつきを意識して生活するのは
簡単ではありませんが、自分が向かい合うべき「空虚な心」の問題を
子供に背負わせないように注意しないといけないなと思いました、
自分の心の問題は、カウンセラーに相談したり、家庭の外に楽しみを持つなどして、
自分の責任で解決するのが基本です。
コロナでなかなか人と会うのが難しい環境ではありますが、これからどう生きて行くのか?
もう一度人生の仕切り直しをしなければならない時を迎えています。