朝、見覚えのない電話番号から電話が掛かってきて、
「誰だろう?」と思って電話を取ると、
「久し振りに顔を見たいから、今日会えませんか?」
以前通っていた教会の方からの電話でした。
午後からの出勤だと伝え、職場の位置を説明して、電話を切りました。
今の職場で働くようになって、週末は忙しくて礼拝に通えない状況になり、
都合を付ければ時々参加をすることはできるのですが、
いつの間にか合わなくなってしまった場所に、中途半端に所属しているのも
何だか不誠実のような気がして、「辞めます」と伝えてからは、
時々していた奉仕活動や礼拝参加をしなくなりました。
突然、来なくなってしまった私を心配していらっしゃったのでしょう。
仕事を始めてしばらく経って、朝電話を掛けてきた方と一緒に教会の方が
仕事場を訪ねてくれました。
注文した料理を召し上がりながら、私の近況や子供達の
事を聞いたりしながら、食事も美味しそうに召し上がって、
帰り際に、子供達へとお小遣いまで渡して下さいました。
長年所属した場所を巣立つ時は、心を整理するのに様々な葛藤が
生じます。
今までも何度もそういった事を繰り返しながら、今までご縁の合った人達
との別れ、新しい人達との出会いがあったわけです。
私は「来るものは拒まず、去る者は追わず」とあっさりとした
考え方なので、韓国人からしてみれば、冷たい人と思われて
しまうかもしれません。
こうしてわざわざ訪問をして下さって、気に掛けて下さったことは
本当に感謝ですし、有難いなと思います。
韓国人の情の深さを感じる時でもあります。
何だか最近は、日本の良さばかりに目が向いていた私は、
「日本は素晴らしい」「日本こそがこれからの世界を変える
リーダーとなる」的なものではなく、
どの国にもその国らしさがあり、良さがある。
お互いにその国ごとの良さを尊重していきながら、平和な世界を
目指して行きたいし、韓国人の良さも身に付けていけたら
いいなと思いました。