自助会の集まりで、友人が私に本を貸してくれました。
「雑草の本か…この本はどうして私のところにやって来たんだろう?」
そんな風に思いながら、家に帰って本を開いてみると
何と御香典が挟まっているではないですか!
すぐに友人にお礼の電話を掛けましたが、「ほかの人が見るとと
思って…」そういう友人の心使いに感動し、韓国に長く住んでいても
日本人のこういった心使いはずっと持ち続けていたいなと思いました。
無罪でありながら監獄生活を13年も強いられ、その中で出会った雑草に
よって命を救われた著者。
妹宛に書いた手紙に描かれた雑草の絵からは著者の繊細さ、
そんな優しさが感じ取られ、ちょっとユーモアを交えた文章からも
人柄が垣間見れて、あっという間に読み終わってしまいました。
❝生まれ育ったソウルを捨て、全羅道の田舎で暮らす理由は、産業化から疎外された
この場所で自然と人間が調和して生きる地域共同体を作りたかったからだ❞
とありますが、私自身もポハンの地で、エコロジー社会を目指した地域共同体を作っていきたいなと思っています。