12月の27日に家を出て行った娘から電話が入りました。
「今日家に行ってもいい?」
「いいよ、帰っておいで」
ずっと連絡が取れずに「もうこのまま娘に会ってもらえないのではないか?」
そんな考えがよぎるくらい、本当に色々な事を考え、毒親、母娘関係について情報集をしたり、動画を見たりして過ごしていました。
数日前に突然、朝電話が掛かってきて、何かあったのかと思いきや
「アイロンで火傷をした」と聞きびっくりしました。
そして「今日、友達と済州島に行くんだけど、火傷の治療でちょっとお金が予想外にかかっちゃってお金を送ってもらえる?」
「え~済州島??」
「でも、念願の済州島に行けるなんて良かったじゃない! 気を付けて行ってきなさい」
そう言って電話を切りました。
幼稚園、高校と行ける機会があったものの、色々な事情があって今まで済州島に行けなかった娘。
やっと念願の済州島に行けるようになって本当に良かった。
でも、火傷がどの程度なのかも分からず、少々心配でした。
電話を切ってしばらくしてからも、またメッセージが来て
「私、人生を間違えたみたいで、とても辛い」
「心が痛い」
友人達は大学に進学し、就職の準備で忙しく、娘はこれから大学に行こうとしている状況で、年齢差のある同級生と上手くやっていけるだろうか?等々
様々な不安はあると思います。
日本と同じで調圧力の強い韓国社会で人と違う生き方をして行くのは、勇気が必要かもしれません。
私も仕事中だったので、簡単に「お母さんはそうは思っていないよ。
今だから学業や友人関係に対する切実な思いが持ててよかったと思っている。
大丈夫だよ。旅行、楽しんできてね」
そう伝えて電話を切りました。
一人暮らしを経験して、ケガをした事で心細くなったのでしょうか?
「何かあったら連絡をして」とずっとメッセージを送ってきましたが、
娘から連絡が来て、とても嬉しく、何か変化が起きた事を感じました。
本当に今まで連絡もなく、これからどう関係を修復したらいいのか毎日毎日、
その事で頭が一杯でした。
自分がこんなにも執着していたなんて、この出来事が無かったら、ずっと娘に依存したままで、娘に辛い思いをさせ続けてしまっただろうと思います。
「必然、必要、ベスト」
物凄く辛い出来事だったけれど、起きてよかったんだ。
今年の旧正月はどう過ごそうか心配でしたが、娘が帰ってきてくれて、
家族が集まって過ごせることがどんなに嬉しい事かを感じられた
貴重な体験となりました。