「これでよかったんだ」
心の中からそんな声が聞こえてきました。
秋ごろから体調が優れず、食事作りが負担で、心理的にも重く感じられるようになり、
何かを手放して行かないといけないと感じていました。
寄宿舎から帰って来る息子に対しても、素直に喜べない自分がいました。
テグに部屋を借りていながらも、親元を離れずにいた娘。
「コロナで自分が通おうと計画していた施設が利用できないから」
「友達も部屋を借りたまま、部屋代だけを払っている」
もちろん、はじめはコロナ感染が多い地域だったので仕方がないと思っていました。
そうは言っても毎月の家賃は払っているし、月に数回行ったり来たりの交通費など、なんだかスッキリしない生活が続いていました。
家賃を払っているので家にお金を入れて欲しいとも言えず、私自身ちょっとモヤモヤしている部分があり、親としてはテグに家を借りているのなら、そこで生活ができるように足りない生活費はアルバイトをして稼ぐなり、きちんとけじめをつけないとと思っていました。
ポハンとテグでは支援センターでの対応も差があって、自分でセンターを探して相談を受けたり、そのセンターでの相談が切っ掛けとなって、今回の事が起きました。
はじめはセンターの相談の対応がまずかったのではないかと思いましたが、
これでは私が責任を放棄していることになってしまいます。
もう一度、よく浄化の祈りを捧げながら、これは私の無意識が起こした事だと捉える事が出来ました。
今までの自分の生き方をもう一度見直そうと教会の信仰も下山して整理していた時でもありました。
夫を入院させた後、引っ越しをし、私自身生きているだけで精一杯で、
娘の高校生活や進路に対して配慮が欠けていた事。
こういった機会がなかったら、幼かった頃に義父からされていた事、
学校生活での辛かった出来事を聞く機会もなかったと思います。
こんなにもつらい思いを胸の奥に押し込んで生きていたなんて…
もうこの思いを手放して欲しいと潜在意識からのメッセージなんだと思います。
まだ心の器が無いのでとても受け止め切れずに私にぶつけてきていたんだと思います。
私も自分を保つのが精一杯で、娘の送ってきたメールを何度も読み返しては、
文面の奥にある怒り、寂しさ、悲しさを浄化出来ればと思っています。
ごめんね。
そんなに済州島に行きたかったんだね。
お母さんは自分の大変さばかりを考えて、あなたの心まで気を使ってあげれなかったんだ。
お母さんも本当に必死だった。
日本から帰ってきて、空港から家にこのまま戻りたくないと思ったこともあった。
それでも、あなたたちを何とか育てようと、辛くても仕事を続けてきたんだよ。
職場でも辛いことが沢山あった。
教会の信仰が無かったらとても超えては来れなかった。
でも、お母さんが教会にばかり神経を使って、あなたの進路のために準備するお金が不足をしていたことは事実だよね。
高校を中退したいと言ったとき、お母さんも悩んだし、でもどうしても辞めたいと言うからそれがあなたのためだと思って受け入れたんだ。
今は後悔して恨んでもいいよ。
お母さんはあの時の判断は間違っていなかったと思っている。
フリーランサーになって自分で仕事をして、今は不労所得まで作れて、
本当にすごいなと思うし、誇りに思っているよ。
我が家は機能不全家族だよね。
心理学で学んでお母さんも知っているよ。
今は昔と違ってカウンセリングを受けたり、自分で勉強をしたり、
いくらでも解決する道はあるよね。
今は誰かのせいにしたり、誰かを恨むことしかできないかもしれない。
それはそれで仕方がないよ。
お母さんもそういった時期が随分長かったからね。
年末なのにいつもと変わらない同じ日々。
今までと同じ環境でいたらお互い変われないと思う。
あなたは家族のために何かをしようとしてしまうし、私は頼ってしまうだろうし。
寂しいけれど、今はこれでいいんだよね。
あなたの部屋は夏は暑くて、冬は寒くて、日当たりも悪いし、狭い部屋で過ごしているとメンタルにも悪影響だしね。
テグの部屋は日当たりもいいし、誰にも気を使うことなく過ごせるよね。
寂しい年末になってしまったけれど、テグで心の整理ができたらいいな。
お母さんも心の整理をしているよ。
お互いここでリセットして、新しい人生を歩み出そう。