「利恵子がまだ帰って来ないんだ」
2番目の妹からラインで電話が掛かってきました。
「えっ?どういうこと??」
お昼ごろ2番目の妹が、テルミーという施術をしてあげた後、
姿が見えず、山に登って行くのを見掛けた後、
ご主人が帰宅して、血相を変えて実家に来たので、
その時、これはただ事ではないと感じたそうです。
春になると体調を崩し、うつ状態がかなり長期化してしまうという
パターンを繰り返していましたが、去年の夏はお嫁さんと孫を
連れて韓国に遊びに来てくれたし、最近はよく旅行もしたりして
もう治ったのかなと思うくらい体調も好調でした。
「ちょっとやばいかも」
と言って、またいつものパターンにハマって
しまったようでしたが、ラインの返信もその日のうちに
返って来るし、そんなに酷そうでもなかったので、
しばらくは様子を見ていようと思っていた矢先でした。
山に行った....それって、ヤバイじゃん。
夜になっても、家に帰って来る様子もなく、警察に捜索願いを出して
皆で探しているとの事。
夜中にも連絡が入らず、万が一の状況も想定しながら
眠りにつきました。
早朝、2番目の妹がラインで電話を掛けてきました。
「旦那さんが見つけた。マフラーで首を吊っていたんだ。
理恵子を助けてあげられなくてごめんね...」
ウソでしょ⁈
何なんだよそれ!
何やってんだよ!!
叫んで、泣いて、この現実をどう、受け止めたらいいのか
放心状態でした。
誰とも話をしたくない、自分と対話をしながら、日本に行くための
準備をして、すぐに日本に旅立ちました。