長男が、ポハンに居てもやる事がないから、自分の部屋に帰ると
荷物をまとめて土曜日に帰って行きました。
1人暮らしを始めて試行錯誤を繰り返し、思い通りにならない事ばかりで
自信を無くしてしまった長男。
旧正月もあることだし、家に帰って来て少しやすんだらいいと
私が提案しました。
もう少し、近くだったら行き来が楽なのですが、交通費も
馬鹿にならず、こんな時でもなければ、なかなか会うのも
難しい環境です。
色々と困っている様子だったので、心配で、電話で話をしても
なかなか相手の状況が把握できずに私もモヤモヤしていたのですが、
久し振りに顔を見れて一安心しました。
家に居れば、食事の事で頭を悩ますこともなく、のんびりできるかと
思いきや、都会の生活に慣れてしまった身で、家にいても
思うように過ごせないと思ったのでしょう。
「アルバイトは?」
「いつまでいるの?」
ぐっと言葉を飲み込んで、様子を伺っていました。
「こうして欲しい」「ああして欲しい」
私のエゴが呟いていました。
必死で頑張っている長男をそのまま受け入れる事もせず、
自分の都合ばかり考えていたなと思いました。
いつも私が先走って手を出してしまったがゆえに、
相手の自立を阻んでいたのは私自身でした。
親に甘えるのが下手だった私は、長男が甘えてくるのが
ちょっと苦手で、「何で自分でやろうとしないんだろう?」と
責めるような気持ちもありました。
ほんの2週間の間でしたが、様々な感情を通過しました。
「私が出来ないことを見せられているな~」
「自立させなきゃと思う前に、相手のことをそのまま受け入れないと」
結局は自分の課題です。
短い期間でしたが、『スラムダンク』を観に行ったり、
回転ずしを食べに行ったり、学校やサークルの話が聞けて
いつも不平不満ばかり私にぶつけてきていながらも
サークル仲間との関係が救いになっているようでした。
長男はこの期間、どんな思いで過ごしていたのでしょうか?
今度帰って来る時は、また少し成長した姿を見れるといいなと思います。
3人3様、それぞれの道を歩み出している子供達を見守りながら
私の第二の人生を歩んでいきたいと思います。