カズ姉のブログ

韓国在住のアラフィフです。日々 感じた事を記して行きたいと思います。

寄宿舎

息子が、一週間遅れて寄宿舎に入った。

 

とにかく私と荷物を準備するペースが違って、どれ程イライラした事か。

 

私だったら数日前から、スーツケースに少しずつ、荷物を入れながら準備を始めるだろうに、一向に何も始めようとしない息子にイライラした。

 

何度も「いつ荷物を積めるの?」と聞いてしまった。

 

思えば、3人の子供の中で、一番私の感情を揺さぶる存在だった。

 

この嫌な感情が、自分を知る情報源になっていると分かっていても、なかなか自分の内面を、見つめる事ができないのが人間だ。

 

この子のお陰で、自分にも同じところがあった事を教えてくれていた感情。

 

それを自分が認めて、受けいれていなかったから、イライラしていたんだと気が付いた。

 

KTXで乗り換えをしながら3時間ちょっと。

 

まったく初めての土地なので、荷物もあることだし、今日はタクシーをフル活用。

 

ヨーロッパの建物を彷彿とさせる正門をくぐって やっと寄宿舎にたどり着いた。

 

何もかも、大きく広くて、空が広く見えた。

 

ホームプラスで買い物をして、あっという間に帰る時間になってしまい、またタクシーに乗り込んで浦項に向かった。

 

自分でも、びっくりするくらい悲しみ、さみしさ、不安な感情が出てこなかった。

あれほど子供の食事や行動に、神経をとがらせて心配していたのに.....

あの不安感は、一体どこへ行ってしまったんだろう。

 

何だか気持ちがいいくらい、さっぱりした自分の心が、とても愛おしく感じた一日だった。